INTERVIEW
Sep 28.2021

齊藤 徹さんーイノベーション・キュレーター塾生インタビュー(第3期生)

イノベーション・キュレーター塾は、”四方よし”ビジネスの伴走者を育てる塾です

「伴走者」って何でしょう?
卒塾から3年たった3期生の齊藤徹さんにお話しをお伺いしました。
齊藤さんは、株式会社アグティの経営者。3期の他の塾生から、当時を振り返って齊藤さんのことを聞いたのですが、「他の塾生がマイプロジェクトを進めるのを眺めている感じだった。経営者という立場だったからか、ちょっと横から見ている感じで積極的ではなかった」ということ。
ご自身の卒塾後には、自社の社員の方に入塾をお勧めしていただきました。また、6期では齊藤さんご自身にサポーターとしてご協力いただきました。そんな齊藤さんの卒塾後の変化、今だからこそ心がけている齊藤さんの「伴走」をお聞きしたくインタビューしました。

※サポーター:塾運営は卒塾生の協力も得ています。現塾生のマイプロジェクトや塾での進捗具合に応じて、塾生をサポートいただく卒塾生です。

 

齊藤 徹さんーイノベーション・キュレーター塾生インタビュー(第3期生)

Q: キュレーター塾で身につけた伴走力、経営者としての変化や影響はありますか?

~正解や答えはあるものではなく、自分で決める、創るものだと考えるようになった~

齊藤: 正解や答えはその人の中にしか無いし、他人が定義することもできないんです。私ができることは私の周りにいる方の環境をつくる、選択肢を準備することだと思っています。そのために、「問うこと」を繰り返したり、周りの声をしっかり「聞くこと」をしたりしています。そして、最後は「自分で決めて」と伝えることだと思っています。自分の幸せは何なのか自分で決めてほしいと伝えています。私自身は、人を変えたいとは思いませんし興味ありません。ただ、自分自身で選べるということで自分事として行動できる、その自分で決める、選んでいくという経験値、その過程が大切だと思っています。その選択肢や環境をつくることができることじゃないかなと。

Q:・・・そうなんですね。分かるようなわからないような・・・。もう少し教えていただけますか?

~自己確立があるから結果として伴走や支援ができるんです。マシュマロのような感じ~

齊藤: 自己確立って、「自分はこんな価値観や!」と決めているゆるぎない一本筋通った自分という意味じゃないです。環境とか学びとか出会う人たちによって変わっていけるという意味での自己確立。個があって他があって、他との関係性によって個がある感じです。それ、塾での学び合いの中で体に心に染み入っていったような気がします。自分の信念みたいなものを確立するってことではなく、肯定的に変わっていけるという自分が、しなやかに変化していく自分が、変化していくことで成長する体験を今もしています。他とのつながりが増えてくると相手を受け入れることが出来るようになる、私の中でマシュマロのようなイメージです。

Q: 面白いですね。塾期間中のことや、卒塾後のことなど、もう少し具体的に聞いてもいいですか?

~これまで触れなかった世界を知ると、目の前のものの見え方が変わります~

齊藤: 入塾したことで、自分の本業ではないことを教えてもらったり、話したりする中で、視野が広がったと思います。ゲストスピーカーの話を聞いたり、塾生同士で問いかけ合ったり、塾生のマイプロジェクトを応援することが、本当に自分の視野を広げてくれました。すると、毎日携わっている本業や目の前の見え方も広がります。これまで持っていた「リーダーとはこういうものだ」という、固まっていた理想がすべてではないことに気づきます。そして、これまでのそれを否定するわけでもありません。
塾は一連のプログラムの中で、実践者であり伴走者であるいろいろなゲストスピーカーがおられます。他の塾やセミナーではおられないゲストスピーカーの方々が厳選されていて、素晴らしい学びの場だと思っています。

Q: 卒塾後、さらに動かれているような気がします。一緒に働く社員の方にも5期に入塾していただきました。

~会社をどんどん使ってほしい。有効に使ってこそ会社の意味がある~

齊藤: 社員にも、塾で私が得た体験をしてもらいたかったのです。先に言ったように、キュレーター塾生になることで、本業で接しないような世界と交わって視界が広がります。そうすると本業に戻ったときに見え方が違ってきます。5期参加の社員も、社内での動き方が変化してきました。塾に入る前は本業一辺倒の方が本当に多いですから。当社は「会社は働く人のためにある」と掲げています。会社は道具にしか過ぎないからどんどん使ってほしい。会社という魂をスタッフが使い、それが有効に使えたときに会社の意味が出ます。その行動、とりあえず動いてみるということを、力強く後押ししてくれるのも、キュレーター塾だと思っています。他の社員にも経験してほしいです。

※6期生のサポータ4名

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齊藤さん、ありがとうございました。
卒塾後、社内外を巻き込みながら映画会を実施されたり、他の学びの場を企画されたりとどんどん行動されている齊藤さん。今後のご活躍も楽しみです。

齊藤さんの研究員コラム
https://social-innovation.kyoto.jp/spread/4675

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第7期イノベーション・キュレーター塾の詳細についてはこちら

ご関心のある方、お問い合わせはお気軽にSILKまでご連絡ください。
E-mail: silk[at]astem.or.jp (※[at]を@に置き換えてお送りください。)

その他の卒塾生インタビューはこちらから


photo:齊藤 徹
齊藤 徹
株式会社アグティ 代表取締役
1977年生まれ。19歳で有限会社アロマクリエイト(現:株式会社アグティ)入社。25歳で取締役、35歳で事業承継し代表取締役に就任、現在に至る。
宇治市在住、妻と子供2人の4人家族。障がいのある人の就労支援事業所NPO法人ブルーステージの理事長も務める。

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