INTERVIEW
June 06.2017

中小企業診断士 石井規雄さんーイノベーション・キュレーター塾生インタビュー

現在、第3期生を募集中のイノベーション・キュレーター塾
こちらでは、今まで参加された塾生へのインタビューにより、塾の魅力と、塾生のみなさんに起こった変化についてご紹介します。

2期生第1回目のインタビューは、茅葺き屋根の修復をおこなう会社において経営管理担当として茅葺きの魅力を伝える仕事をしながら、中小企業診断士として企業支援の現場でも活躍している石井規雄さんにお聞きしました。

この塾で学ぶことで、課題を俯瞰し、本質をとらえることを学び、茅葺きの仕事やコンサルタントの仕事を通じて目指す未来がとてもクリアになったそうです。

いまの社会になんとなく違和感をもっているけれど、どうしたらよいか分からないという方、石井さんのインタビューを読んで、未来への一歩をイノベーション・キュレーター塾で踏み出しませんか?

第三期イノベーション・キュレーター塾生募集についてはこちらから

中小企業診断士 石井規雄さんーイノベーション・キュレーター塾生インタビュー

■塾に参加したきっかけ「説明会で塾の考え方に共感したから」

田中: まず、塾に参加したきっかけを教えていただけますか?

石井: 1期生に参加していた中小企業診断士の方から紹介を受け、京都での入塾説明会に参加しました。正直なところ、それまでソーシャルビジネスという言葉に違和感を持っていました。企業は社会性があって当たり前。あえてソーシャルという名前をつける必要なんてないと思っていたので。でも、説明会で高津塾長のお話を聞いて、また塾の案内リーフレットを見て、私自身が取り組みたいと思っていたことと、この塾の考え方が近いと直感的に感じました。

田中: 具体的にどんなところに関心をもったのでしょうか?

石井: リーフレットには「社会的課題の表出」と「ビジネスモデルの転換期」という言葉が書かれていました。茅葺きの仕事をしていると職人の減少、伝統技術の消失、地域の過疎化など様々な社会課題と直面します。また一方で、中小企業診断士として企業の売上アップの支援をしていると、「売れるためであればそれでいいの?」という違和感を抱くこともあります。顧客さえよければいいのだろうか。取引先や社会、環境にも配慮が必要なのではないか。
経営においてゴーイングコンサーンという言葉があります。企業は将来にわたって事業を継続することを前提とするという考え方です。しかし、実際には創業から10年も継続できない企業が多い。個人の平均寿命は伸び続けているのに、企業の寿命の方が圧倒的に短いんですよね。このギャップはなぜ生じてしまっているのでしょうか。「拡大」とはちがう「持続可能」のための支援が必要なのではないか。そんなことを日頃感じていたため、「キュレーター」という言葉にも興味をもったのかもしれません。

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■塾での気づき・入塾して「社会課題に対する見方が変わった」

田中: 実際に入塾してみて、様々な分野の講師から話を聞いてどうでしたか?

石井: まず、各回の講師のお話をきいて、中小企業診断士として大きな気づきを得ることができました。経営支援では、SWOT分析をして、【機会】×【強み】=【戦略】というように、外部環境の機会に対して自社の強みを活かすというのが基本なのですが、機会を見つけるのはなかなか難しいものです。誰にでも分かる機会であれば既に多くの企業が参入しているのですから。
その一方、社会課題は多くの場合に脅威としてとらえられています。しかし、外部環境は単なる事実であって、視点を変えることで機会になることもある。講師として来て頂いたパタゴニア、NPO法人スマイルスタイル、(株)フラットエージェンシーといった企業は、社会課題を機会ととらえる視点を持っているという点で共通していたように感じました。
一般的には「他人ごと」でとらえるような社会課題を「自分ごと」としてとらえ、社会課題を解決していくとともにビジネスチャンスとしても活かしていく。そのような事例のプロセスや考え方を詳細に聞くことができ、中小企業診断士として大きな気づきを得ることができました。

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田中: なるほど、講師の話を聞く中で共通点をご自身で感じられたのですね。もう一つ、塾の特徴として、自分が当事者性をもって実現したいプロジェクトである「マイプロジェクト」の作成とブラッシュアップがあります。そちらはいかがでしたか?

石井: 塾では、自分のマイプロジェクトを作るだけではなく、仲間のマイプロジェクトに意見したり、意見をもらったりを繰り返します。その過程を通じて、自分の視野がせまかったことに気づくことができました。まだまだ十分ではありませんが、塾長が繰り返しおっしゃっている「俯瞰する」、「本質をつかむ」の意味がブラッシュアップを通じてわかってきた気がします。これは決して座学だけではわかりません。実際に自分で小さなチャレンジをしてみて、失敗を通じて学び、仲間にフィードバックし、また新たなチャレンジをする。こうした試行錯誤こそが、キュレーション力を身につけるための近道なのだと実感しています。

■今後の挑戦・実現したい未来「企業と地域・社会・環境が共生する未来」

田中: 塾を通じて多くの気づきを得られているのですね。そんな石井さんの今後の挑戦は何ですか?

石井: 「企業と地域・社会・環境が共生する未来」を実現したいと思っています。今までは顧客に価値を提案することによって茅葺きの市場を拡大することばかり考えていましたが、それだけでは難しいと気づきました。もっと茅葺きが身近で活かされる社会であってほしい。そう考えたとき、茅葺きが顧客にとって価値を生むだけではなく、社会にとっても価値を生むものでなければならない。社会から見た茅葺きの価値を再定義する。そのための挑戦を続けていきます。
2000年続いてきた茅葺きの歴史。なぜこれほど長く続いたかを考えたとき、「共生」が鍵なのではないかと考えました。私は茅葺きを通じて里山の循環型社会の仕組み等を学んできました。現在盛んにビジネスの現場で言われている「エコシステム」も同じ考え方だと思っています。地域・社会・環境から必要とされる企業が生き残っていくのではないでしょうか。茅葺きから学んだことを活かして「持続可能」な経営の支援をしていく。中小企業診断士としても「地域・社会・環境と共生する」持続可能な企業を育てていくことに挑戦します。

■おすすめしたい人「今の社会に違和感をもっている人」

田中: これからの挑戦が楽しみですね!第3期イノベーションキュレーター塾の募集が開始しましたが、どんな人に塾をおすすめしたいですか?

石井: 今の社会に「何かこのままじゃだめだよね。」と違和感を感じている人でしょうか。社会と言っていますが、身近な地域や働いている職場等、対象はなんでも構いません。そして、違和感を感じて「何かを変えていきたい」と思っている人ですね。そういう人が社会課題を「自分ごと」としてとらえられる人だと思います。社会に対して何か一歩を踏み出そうとしている人。そのための力をつけ、仲間を見つけるのがこの塾だと思います。

田中: ありがとうございました!

→ 第三期イノベーション・キュレーター塾生募集についてはこちらをごらんください


    photo:お話を伺った方:石井規雄さん
    お話を伺った方:石井規雄さん
    オフィス・イシイ 代表 中小企業診断士 / 山城萱葺株式会社 経営管理担当 / イノベーション・キュレーター塾 第二期生

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