INTERVIEW
Jul 29.2021

田川 恵子さんーイノベーション・キュレーター塾生インタビュー

まもなく、7期生を募集開始するイノベーション・キュレーター塾。

こちらでは、卒塾生の皆さんに、塾の魅力と卒塾後も含めて起こった変化についてご紹介をしています。今回は、田川恵子さん。

入塾されてから、塾生の間に起こった変化、そして今に至るまで、そして田川さんご自身の思い描いているつくりたい未来について語っていただきました。

田川 恵子さんーイノベーション・キュレーター塾生インタビュー

Q: なぜ、イノベーション・キュレーター塾に参加しようと思われたのですか?

田川: 塾に入る少し前、いろいろなことがあり自己内省をし、自身の持つあるミッションに気付きました。
私が持つミッションは、地域や社会、ひいては地球にやさしい未来を形にしていく方々の環境やチーム作りをサポートする役割、いうなれば縁の下の力持ちです。
プロジェクトをマネージメントする立場になりますが、私はサーバントリーダー的な立ち位置。
サーバントリーダーは奉仕型リーダー、ここで必要なのはプロジェクトの主役の方やチームの人たちに寄り添い、オープンな関係性の中でそれぞれの能力を最大限に活かしてもらうこと。
サーバントリーダーに必要な能力向上を目指そうと入塾しました。

Q: 塾期間中に、取り組まれたマイプロジェクトの内容と、そこに込められた思いは?

田川: コロナ禍の2020年3月末、友人である大阪八尾の赤坂金型彫刻所の赤坂さんから「自社の未来を拓くため、自社製品をオリジナルで製作しBtoCの市場に挑戦したい。力になってくれないか。」と相談を受けました。赤坂さんの会社はものづくりの町八尾の小さな町工場、金型受注が冷え込み大変な状況でした。
彼の手元には、ジュラルミンの鋼材から極限まで薄く削り出した美しい彫り抜きを施したペンダントトップがありました。

ペンダントトップ

このペンダントトップをお客さまへお届けできるネックレスまで仕上げることを目標に、知り合いのクリエイターの方々にお力添えいただき、プロジェクトを立ち上げ赤坂さんをサポート。2020年6月クラウドファンディングに挑戦し、目標額を超えるご支援をいただくことができました。
お客さまからもあたたかなメッセージをいただき、人と人のつながりを生み出せたことがとてもうれしかったですね。

もう1つは、赤坂さんの目指す未来が「ものづくりの学校」で、この学校ではものづくりを通じて国境や性別、年齢を超え、互いに助け合い尊重し学びあい友情を育て交流する。
この想いに深く共感し、私もこの世界、そして未来を実現し観たいと。
そのためにも赤坂さんの事業をまずはサポートし、支えようと想いました。

Q: イノベーション・キュレーター塾を受講する中で、どんな気づきがありましたか。また、その気づきにより、当初想定していたマイプロジェクトは現在どのように変化しましたか?

田川: 高津塾長のご自身のミッションへの取組の姿勢と熱い想いには、毎回感動しました。
同じ経営者としてメンターとして、とても尊敬しています。毎回お話しいただく講師の方々は、経験や視座がとても高い方々ばかりで学ぶことばかりでした。お話いただいた1つ1つの言葉や内容が、今の私のサポート部分にとても役立っています。
当初想定していたマイプロは、上記でお話した赤坂さんやその他の取り組み、自身の仕事の多忙などにより、まだ取り組めていません。いつ取り組むかも未知数ですが、今は目の前のサポートに最善を尽くすことに注力しています。

Q: 卒塾後1年たちましたが、現在の取組についてご紹介してください!

田川: 現在は、継続して赤坂さんのプロジェクトをサポートしています。

2021年1月には、前回の取組を更に進化させ「新しい日本の美」というテーマで、日本の持つ伝統と繊細美を形にしたアクセサリーを赤坂さんを始めプロジェクトメンバーと考案し、2回目のクラウドファンディングに挑戦、おかげさまでこちらも目標額を超えるご支援をいただきました。
まだまだ進化途中ですが、製作から加工、そして流通の一連の流れを形にすることができました。
その他としては、塾でご縁をいただいた株式会社フラットエージェンシーの吉田会長に精華大学さんをご紹介いただき、赤坂さんと精華大学の学生さんたちとの産学連携プロジェクトが進んでいます。

以前からサポートしている大阪府交野市の田中ぶどう園さんの、ぶどうビネガーの加工後の原材料を再利用してアップサイクルした商品、ぶどうビネガージャムの企画にも関わらせていただき、もうすぐ一般向けに発売されます。

Q: どんな未来を実現したいと思っていますか。

田川: 私の願う未来は個々人が自分らしく生き、自分らしい人生を拓ける未来です。

命あるすべての生き物が地球という故郷で共存共栄でき、互いに支えあえる世界。
性別、年齢や多様なあり方、価値観を認め合いながら、横のつながり、調和、そして環境を大切に、みんなに笑顔の花が咲く未来、アドラーのいう「共同体感覚」を実現した世界だと感じています。
私には、その未来を形にしていく人たちをサポートするミッションがあります。
私にとってそれは自身の専門の仕事であり、町工場のサポートであり、農業のサポートであり、すべてはつながっていて、相互に補完しあう。
すべての生命はつながっている、すべての生命が幸せである未来を創りたいですね。
ひとりひとりの想いは小さなものかもしれないけれど、想いを紡げば光を創ることはきっとできる。
私は人の愛をやさしさを力を信じています。

Q: どんな人にイノベーション・キュレーター塾の受講を是非勧めたいですか。

田川: あなたが描く未来の「土」と「種」、その方法を形にする「水」や「栄養」を自身で見つけたい方にぜひ受講していただきたいと想います。入塾前にはおぼろげだったミッションの形や関わり方が、今ははっきりと私には見えます。卒塾時には、あなただけの未来地図がきっと見えます。

1回目のクラウドファンディング
2回目のクラウドファンディング
田中ぶどう園ビネガージャム
Accessシステム&Webデザイン工房 つむぎ

来期、第7期イノベーション・キュレーター塾(2021年11月開講予定)のプログラムについてはこちら

ご関心のある方、お問い合わせはお気軽にSILKまでご連絡ください。
E-mail: silk[at]astem.or.jp (※[at]を@に置き換えてお送りください。)

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photo:田川 恵子
田川 恵子
Accessシステム&Webデザイン工房 つむぎ 代表/
イノベーション・キュレーター塾5期生

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