INTERVIEW
Jul 25.2020

京都生活協同組合 上羽祐子さんーイノベーション・キュレーター塾生インタビュー

現在、6期生募集中のイノベーション・キュレーター塾。
今年、卒塾する5期生のインタビューにより、塾の魅力と塾生の皆さん起こった変化についてご紹介します。

今回は、京都生活協同組合にお勤めの上羽さん。自分の中の当たり前を見直し、自分の大切なこと、ワクワクすること、仕事の価値、職場への思いを振り返り、実現したい未来に向けて、実践をされています。そんな、上羽さんに、塾開始から卒塾までを振り返ってもらい、ご自身の変化を語っていただきました。

京都生活協同組合 上羽祐子さんーイノベーション・キュレーター塾生インタビュー

Q: なぜ,イノベーション・キュレーター塾に参加しようと思われたのですか?

上羽: 弊組合では外部研修の位置づけとして2期から参加しており、指名による参加でした。

その頃、店舗からCSR推進室という部署に異動になり、事業以外の活動(CSR活動、組合員活動)を知ることになりますが、長年働いているにも関わらず、これまでそれらの取組を十分に認識できていなかったこと、また、事業とCSRがつながっていないような気がして自身の中でモヤモヤが生まれていた時期でもありました。また、思考を深く掘り下げられない、良くも悪くも主義主張があまりない私自身の自己変革の機会とも捉えて臨みました。

Q: ゲストピーカーの話で印象に残っていること、ご自身の実践ワークに影響を与えたことは何がありましたか?

上羽: 3回目の関根健次さん。関根さん自身の原体験が強烈すぎました(笑)。

「誰のために、何のために人生を使うのか」を幼くして意識せざるを得なかったこと、ガザでの体験から平和構築への想い、見えない世界を伝えることで何かしたいと思う人が現れるかもしれない、それらが市民上映会の仕組みを作られた背景にある、と。

関根さんのような強烈な体験はありませんが、描く未来に、なぜそう想うのかという自分自身のストロングルーツを探すきっかけになり、今の仕事に就く原体験に改めて気づくこともできました。そして、“「知ること」で行動が変わる”は仕事の中にも生きています。

Q: 塾受講中に,取り組まれた実践ワークはどんなことでしたか?ハードルに感じたことはありましたか?

上羽: 仕事の中で「SDGs」や「サステナブル」、また社会的課題に対して学び知る機会があったため、入塾当初は仕事の課題を自分自身の「実現したい未来」に重ねていました。それは地球にとって、組織にとっても大事なことなのですが、ストロングルーツの深堀りや、仲間とのディスカッションなどを通して、次第に違和感を感じはじめ、卒塾前まで「上羽さんのやっていること全然面白くない」と言われていました。「なければならない」概念を外すのが一番大変でした。塾を卒業してもずっと私の思考の深堀りと実践ワークは続きます。

Q: イノベーション・キュレーター塾を受講する中で,どんな気づきがありましたか。また,その気づきにより、当初設定していた「実現したい未来」は変化しましたか?

上羽: 「自分が本当にワクワクすることなのか」が決定的に欠けていました。そして、「実現したい未来」を仕事と切り離して考えようとしても、結局は仕事に戻ってしまう。それは私事と仕事が似かよっているという気づきでもあり、仕事を通して「実現した未来」をつくりたいと想うと同時に協同組合で働くことの意義や価値を改めて認識することができました。

Q: キュレーター塾卒塾後に向けた展望を語っていただけますか。

上羽: 私の「実現したい未来」のキーワードは“ありがとう、おたがいさま、つながり、安心”、そして、自分がワクワクを感じる“京都”です。

私は“京都”にある生活“協同”組合で働き、今、理念と2030年ビジョンの策定に携わっています。この理念やビジョンに「実現したい未来」を重ねるとともに、そのことが組織内外に浸透していくこと、そして人々の暮らしの「願い」や「想い」から持続可能な未来につながる社会をつくること、にあります。

また、自分のワクワクにある“京都”をもっと知り、持続可能な社会につながる方々とつながりたいと思っています。((有)シサム工房さんとのエコバッグ製作もその一つです。)

エコバック製作中 https://www.kyoto.coop/copolo/data/copolo_2007/2007_copolo_12.pdf

Q: ズバリ、どんな人にイノベーション・キュレーター塾の受講を勧めたいですか。

上羽: 塾の講義やゲストスピーカーのお話には、髙津塾長が仰る「未知の未知」にあふれています。知らないということさえも分かっていない、社会的課題が世界中にはたくさんある。

社会を変えていきたい!という強い決意はなくとも、自分の暮らしや仕事にモヤモヤを感じている人、今の社会問題が気になっている人も、「未知の未知」を知り、自分の思考を掘り下げ、塾長や塾生から刺激をもらい、考えを整理し、行動に導くことができる場です。

そして、塾では常に自分の生き方を問われ、向き合うことになっていきます。


photo:お話を伺った方:上羽祐子 さん
お話を伺った方:上羽祐子 さん
京都生活協同組合CSR推進室/イノベーション・キュレーター塾五期生

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