働き方改革
Sep 6.2018

バーチャル上司、ティール組織、見られる仕組みなど先進事例紹介と各社アクション決定│京の企業「働き方改革チャレンジプログラム」合同研修Day1レポート[後編]

バーチャル上司、ティール組織、見られる仕組みなど先進事例紹介と各社アクション決定│京の企業「働き方改革チャレンジプログラム」合同研修Day1レポート[後編]

[前編]はこちら

グループワーク前半を終え、再び成澤さんにマイクが渡ります。ここで、成澤さんと共に京都で一般社団法人Your choiceを運営する織田真也さんにもお話を伺うことに。

成澤: 京都でYour choiceという会社の経営をさせてもらっているので、僕のパートナーを紹介できればと思います。

織田: 初めまして、織田と申します。僕らの会社は全員がテレワークです。京都にオフィスがあるのですが、そこにいるのは僕一人だけで、メンバーは北海道、埼玉、滋賀など、それぞれ自宅で仕事をしています。特徴として、難病を持っている方、メンタルヘルスを患っていて引きこもりがちの方など、外出しづらい人たちが働くプラットフォームにこだわっています。ITが得意なので、エクセルの使い方がわからないとか、ITで困っていることがあればお声がけいただければと思います。障がい者雇用はできないけれど、そういう人の活躍の場を考えてみたいなという時に、うちに業務を発注していただくことで手軽に関わってもらえる、そういう場になろうと考えて経営しています。

成澤: なんでこういう仕事を始めたんだっけ?

織田: 今の会社はこの4月に登記したんですけど、以前は京大の技術を事業化するベンチャー企業の経営を5年くらいやっていました。半導体の開発をしていて、最終的にその技術が大手自動車関連メーカーや大型装置設備メーカーに高い評価を頂き、投資の対象としていただきました。そのデバイスを完成させたのは、16時に保育所に迎えにいかないといけない元おはぎやさん、17時にお迎えに行かないといけないOLさんなどのメンバーと僕との混成チームだったんです。そのチームで、世界で一番抵抗の低い半導体を作ることができました。

その経験を通じて、それぞれの得意なことをやってもらってその成果をうまく組み合わせたら、一人ひとりが特別な人間じゃなくても世界一になれるということがわかりました。僕が苦手な毎回同じことを正確にやる作業は、お母さん方が得意だったりする。個人の得意なことを活かして成果を出すことを多方面に展開していきたいと思って、今の事業を立ち上げました。

成澤: 彼は半導体を作るよりも、働く場所を作って人が変わったことをおもしろいと感じて、僕たちはYour choiceという、皆さんに選択肢を作れるような会社を始めました。ここからは皆さんの参考にしてもらえるような事例をばーっと喋ります。

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事例1:オフィスで皆と料理を作り、一緒に食事をしよう

成澤: 最近世界中の色んな会社を見ていると、成功している会社、伸びている会社の共通点がありました。オフィスにキッチンがあるんです。オフィスで飯を食うんですね。お店でやる懇親会とかケータリングじゃなくて、皆で一緒に料理するんです。ホットプレートやカセットコンロを持って来て、餃子を焼くとかでもいいです。会社を意味するCompanyという英語は、「パンを一緒に食べる」というのが語源だそうです。日本語で言うと「同じ釜の飯を食う」ですね。月に1回、半月に1回でもいいです。たこ焼きでも、おにぎりでも。今コワーキングオフィスにもキッチンがついているところが多いですよね。

別の話でいうと、今オフィスおかん(https://office.okan.jp/)というサービスを知っていますか?会社に冷蔵庫を置いて、おかずをオフィスで1個100円程度で買えるんです。白ごはんだけ持って来たら、会社でおいしい食事が取れる。福利厚生として人気のサービスで、まだ始まって3年ですが1,000社くらいが導入しています。

僕が視察をしたユニークな会社に、静岡の都田建設(https://www.miyakoda.co.jp/)というところがあります。6,000平米くらいの敷地を持っている建設会社で、本社から1時間20分以上離れたところには住宅を作らないという120ルールを設けています。この会社が、毎週BBQをしています。火をおこすところからやるんです。僕も行ってやらされたんですけど、これも働き方改革の一環なんですよ。例えばね、会社で「阪本さん、この書類作って」と頼むよりも、BBQで「阪本さん、人参切って」っていう方が頼みやすいでしょう。食事の場所だと、人を頼りやすいですよね。お互いに声をかけやすいようにして部署間の情報の偏りをなくそうという意図で、この会社はBBQをもう7年くらい続けています。一緒に料理や食事をする、皆さんの会社にもそんな文化を作ってもらえるといいなと思います。

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事例2:リアルな上司とバーチャル上司

成澤: 僕が前にいた会社でのおもしろい取り組みを紹介します。上司を2人持ちましょう、というものです。1人はリアルな上司、2人めはバーチャルな上司です。別の部署の人をバーチャルな上司として、自分で選びます。僕のリアルな上司が阪本さん、バーチャルな上司が織田さんだとしましょう。僕は仕事が終わると日報を2人に送るのです。「今日仕事でミスをして、阪本さんにこんなことを言われました」と報告すると、織田さんが「阪本さんはね、きっとこういう風に思ってそう言ったんだよ」とアドバイスをしてくれたりするはずです。直接怒られた経験だけだと、怒られたという記憶だけが残って、中身が残りにくいんです。それを同じような役職の人が客観的に説明してくれると、理解がしやすくなります。

もう一つ、織田さんが僕がいる部署でどんなことが起こっているのかを知ることができるというメリットもあります。他の部署の状況が自然に入ってくるので、情報の偏りを防ぐことができます。

管理職にとってはバーチャルな上司に選ばれるかどうかが、良いマネジメントをできているかという指標になります。そこで部下が上司を牽制することができます。選ばれている人は部下のことを気にかけてあげられる人なので、やはり会社の成績も良いんです。マネジメントの意味って、「管理する」とちゃいますからね。「推進する」という意味です。

バーチャルな上司を作ることによって、情報の偏りがなくなる、そして上司が部下に伝えたいことをより適確に伝えることができる。場合によっては、織田さんが阪本さんに「成澤くんにちゃんと伝わってないみたいよ。ちょっと言い方を変えた方がいいかも」と言ってあげることもできます。コミュニケーションにおいて大事なことは「伝える」ことじゃありません、「伝わる」ことですからね。

この二人目の上司を作るということも、皆さんの会社でよかったら実験的にやってみてください。入社から1ヶ月間とか、期限を決めてでも良いと思います。1円もかからずすぐにできることなので、ぜひ考えてみてください。

参考web:アイエスエフネットグループの人事評価・キャリア支援(https://www.isfnet.co.jp/group/csr/employee_evaluation.html

事例3:フリースケジュールと苦手な仕事禁止制度

成澤: 皆さん、ティール組織っていう言葉をご存知ですか?アマゾンの傘下に入ったザッポス(https://www.zappos.com)とか、パタゴニア(https://www.patagonia.jp/)という会社が有名です。ピラミッド型ではなく、フラットな組織のことです。実はその代表とも言える会社が大阪にあるんです。パプアニューギニア海産(http://pngebi.greenwebs.net/)というエビの工場です。皆さんスーパーでこの会社のエビを見つけたら買ってあげてください。めちゃくちゃいい会社ですから。もともと東北にあったこの会社は、震災にあって大阪で再起をはかりました。ところが人がどんどん辞めてしまう。そこで社長は何のために会社をやってるんだろう、と考え、社員の幸せのために、社員の人生を前に進めるためにあるんだ、という結論に至ります。

そこから生まれた2つのユニークなルールを紹介します。この会社は、パートの人は好きでパートをしているわけではなく、色々な事情があってパートで働いているだけだから、正社員と同じように大切にしなあかんと考えています。正社員2名、パート社員16名の会社です。ここではパート社員は好きな時に働いていいんです。しかも、遅刻、早退、欠席の連絡をしてはいけないというルールがあります。「子供が熱を出してお休みします」って職場に電話するのって、心苦しいです。「また休みかって思われたらどうしよう……」って考えますよね。だから連絡はしてはいけないということになっています。

もう1つのルールとして、2ヶ月に1回、全員に面談とアンケートがあります。まず、毎日やっている業務を書き出して一覧を作ります。それで、好きな仕事には○、苦手な仕事には×をつけます。どっちでもないものは空欄です。

例えば、Aさんはエビの皮むきに×をつけているけど、パートに入れる時間が限られていて皮むきをする日が多かった。逆にBさんはエビの皮むきに○をつけているけど、既に他の人が皮むきを終えていることが多くて、他の仕事ばかりしていた。皆さん、どう思いますか?エビの皮むきは好きな人がやったらよくない?って思いませんか。このルールは、次のアンケートまでの2ヶ月間、×をつけた仕事はやってはいけないというものです。嫌な仕事をやらない、ではなく、嫌な仕事を好きな人に譲るという考え方をしています。

工場長が言ってたよ。人は争う生き物だし、人は比べる生き物だって。皆が自分らしくいられるように、自分の好きな時に好きな仕事をやってもらう。この2つのルールができて、派閥がなくなったそうです。あの人が先にリーダーになった、あの人は飲み会に誘われた、そうやって人と比べるから争いが起きて派閥ができます。自分で好きな日に、好きな仕事ができたら、争うことはなくなるよと彼は言っていました。

4年間で1日だけ、パート社員の出社がゼロの日があったそうです。その日は正社員2人で頑張ったと言っていました(笑)。売上規模1億円ちょっとの小さい会社で、こんなことができているんです。この取組のおかげで採用コストはゼロです。フリースケジュールはいきなり難しいかもしれないけれど、「苦手な仕事はやんなくていいから」と社員に言ってあげることはできるかもしれない。2ヶ月間ずっとじゃなくてもいいと思います。1週間でも、1日でも。社員は、経営者や上司に気にかけてもらっていることが嬉しいんです。昇給やボーナスも1つの形ですが、「苦手な仕事はしなくていいよ、好きな仕事をがんばってください」と言ってあげることも1つの形です。

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事例4:アウトソースで社員の生産性と満足度を上げる

成澤: 僕らの会社FDAで請け負っている仕事が、今約90種類あります。ちょっと表を見てみてください。総務の人が嫌々やっているような、面倒な仕事がたくさんあると思います。こうした業務は、障がい者雇用のためにという動機で仕事を切り出してもらっているわけではありません。社員の負荷が高い仕事、もしくは社員が時間があればやりたい仕事です。

例えば、総務の社員が毎月20時間残業していたとしましょう。この20時間分を、僕らの会社にアウトソースして働きづらさのある人に振ってもらうと、1つにはおそらく残業代よりもコストが減ります。2つめ、社員は他の業務に集中できて生産性が上がります。3つめに、社長は自分の仕事をちゃんと見ていてくれたんだ、と社員は感じます。新たに人を雇う程の量はないけど残業しないと終わらないこの仕事のことをちゃんと考えてくれていたんだ、と社員の満足度が上がります。

今日僕は皆さんに、障がい者雇用をしましょうと言うつもりはありません。中小企業の課題を4つ挙げます。
・人が雇えない
・働き方改革が進まない
・繁忙期と閑散期の差がある
・IT化が遅れている
今日来ている5社、皆さん当てはまるんじゃないでしょうか。

こうした課題をちょっと働きづらさがある人たち、引きこもりや鬱の人、障がいを持つ人にアウトソースしてもらうことで、会社の働き方改革が進みます。皆さんこの後、うちの会社で負荷が高い仕事は何かな、時間があれば、人がいれば、次のビジネスのためや業務改善にやりたいことって何かな、と考えてみてください。

僕らが実際にお手伝いしている例を紹介します。まずは太陽光パネルの会社の営業をお手伝いしています。10人くらいの小さな会社です。これまでは、営業の社員が担当地域の老人ホームのリストを作って、屋根の大きさを調べて、提案書を作っていました。その調査を僕らが請け負って、GoogleEarthを使ってインターネット上で計測しています。営業社員は提案に行くだけで良くなり、営業活動の効率が上がりました。

もう1つ、吊り橋の伸縮材を作っている会社から行政の入札情報のリサーチを請け負っています。週に1回、入札の検索サイトをチェックして新しく橋をかけるところを探して営業をかけるんですけど、そのリサーチを営業マンが自分でやっていると時間がもったいないしコストも合わない。総務も忙しいので依頼しづらいということで、僕たちに振ってもらっています。

会社のことを全部会社の中でやらなくていいんです。社会貢献のための寄付もしなくていいので、派遣サービスを使うよりも、日本に3,000万人いる働きづらさを持つ人たちに仕事を発注することを考えてみてください。FDAだけでなく、会社から半径2〜3km以内に就労移行支援事業所と呼ばれる事業所が必ずありますから。そういうところの人材を活用することが働き方改革につながると思います。

事例5:働きづらさのある人がメンバーに加わると、既存社員の仕事の仕方が変わる

成澤: 僕らは飲食店のお手伝いもしています。ちょっと働きづらさのある人が会社の中にいると、いいことがあります。周りの社員がおせっかいをできるようになります。「5S活動が大事です!」といくら言ってもあんまり床がきれいにならない会社でも(5S…整理・整頓・清掃・清潔・躾)、僕がその会社の顧問になって毎月出社するようになったら多分床がきれいになると思いますよ。僕は目が見えないから、床にコードとかが散らかっていると危ないと思うから。

環境が変わったり第三者が入ると、職場のコミュニケーションが活発化します。お母さんとか、障がいを持つメンバーとか、ちょっと課題を持つ人だと更に効果があると思います。そういう人を守りたい、支えたいって人は思いますから。今までの当たり前が変わります。今までのマニュアルが改善されるかもしれない。ある飲食店に仕込み専門のチームを僕の会社から送り込んでいます。彼らに仕事を教えるうちに、バイトの人たちが今までよりも気遣いができるようになり、お客さんに対しても接客の質が向上したと言われました。僕らの仕事は就労困難な人を救う奉仕活動ではありません。会社のカルチャーを作る仕事なんです。

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事例6:人から見られる会社になろう

成澤: 人が外から来てくれる会社になりましょう。飛び込み営業に来た人にも優しくしてあげてください。名刺何枚ほしいですか?って聞いてあげましょう。お茶でも出してあげてください。人から見られることが、僕はけっこう大事かなと思っています。長野に小布施町(http://www.town.obuse.nagano.jp/)という町があって、インバウンドとか観光とか地方創生で日本でトップクラスの成果を出しています。この町がオープンガーデンというおもしろい活動をしています。町の中にある一般家庭のお庭を、150ヶ所くらい開放しています。普通のお庭なんですよ。でも「観光客の人がうちの庭を見に来るかもしれない」と思うと、皆さんはりきって庭の手入れをします。このような見られる仕組みを作ることが、僕は大切だと思っています。

一昨日鳥取で、大山乳業(http://dainyu.or.jp/)というパート社員を含めて500人くらいの会社に行ってきました。白バラ牛乳を作っているこの会社には、子どもたちから企業の人まで年間7,000人の視察者が来ます。また、僕たちは埼玉にある石坂産業(https://ishizaka-group.co.jp/)という会社を支援しています。産業廃棄物処理の会社で、従業員は200名くらいですが、年間見学者はなんと2万人いるそうです。かつてダイオキシン問題でニュースで叩かれたことがあり、その時は住民による反対運動も受けました。経営的にも赤字が続いたその時期に、数億円をかけて会社の中に遊歩道を作ったそうです。皆さん見に来てください、何も危なくないし、汚くもないですから、というメッセージです。そこから業績もV字回復し、多くの人が見学に来るようになりました。これも見られる仕組みです。

皆さんも、同業ではない会社から見られる会社になってください。他の業界に色々答えがあるんです。どの業界も「人」が資産だということは共通していますから。そして、子どもや若い会社が来る会社になってください。夏休みの自由研究でも、大学生のインターンシップでもいいと思います。若い人がなんか言うならちょっと頑張ってみようかな、応援しようかな、となりやすいです。訪れる人の多い会社は、Webサイトに見学のページがあって予約や問い合わせができるようになっています。見られる仕組みがあるんです。それをぜひ取り入れてみてください。まずはこのプログラムの期間中に、お互いの会社を行き来してもらうと良いと思います。

最近おもしろいなと思った取組に、ヤンキーインターンというものがあります。名前からパッと浮かぶイメージの通りのビジネスです。ハッシャダイ(https://hassyadai.com/)という従業員30名くらいの会社が、毎年70名くらい全国からインターンを連れて来て、3ヶ月で営業マン、半年でエンジニアに育て上げて企業に紹介しています。ヤンキーにも色んな人がいるって言ってました。色んな働きづらさがあり、その中に、色んな強みを持った人がいる。僕たちもそこに多様な選択肢を作っていけたらいいなと思います。

今日は僕の秘書が来ているので、彼女にも喋ってもらおうと思います。彼女は今日も2歳のお子さんと一緒に出張してくれています。

涌井: こんにちは、成澤の秘書の涌井といいます。子どもが7ヶ月の時から出張に連れてきています。今日みたいに見てくれる人がいる場合は預かってもらうこともありますし、どうしてもという場合は会場で見させてもらったり、私が別室で見たりと色々なパターンで仕事をしています。もう少し育児をシェアできるような仕組みを探して、使っていけたらいいなと思っています。よろしくお願いします。

成澤: 彼女は2歳児を連れて年間50泊くらい出張しています。毎週飛行機や新幹線に乗って20以上の都道府県をまわって仕事をしていますので、子連れ出勤とかで迷っている方がいたらこの後話を聞いてみてください。ではいったんここで僕の話を終わります。

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各社のアクションが決定!まずはここから1ヶ月間のチャレンジです。

成澤さんの熱の込もったお話を受け、各社ごとにアクションを決める後半のグループワークを再開します。眉間に皺を寄せながら慎重に議論を進めていくテーブルもあれば、笑い交じりの会話がポンポンと飛び交うテーブル、ずらっと並んだふせんを囲んでお互いの考えを確かめ合うテーブルなど、5社それぞれに自分たちの会社にはどんなアクションが必要なのか、どんなアクションならできるのかを考えていきます。最初は周りの表情を伺っていた方たちからも徐々に発言が増え始め、「それはちょっと……無理ちゃうかな〜」「でも、まず一回やってみましょう!」というような一歩を踏み出す声もちらほら聞こえてきました。あっという間に30分が過ぎ、発表の時間に。グループワークで決定した各社のアクションをご紹介します。

●仕事の見える化
誰がどんな仕事をしているのか共有し、業務を抱えすぎている人の負担を減らせるようにする。

●見学会やジョブローテーション
他の会社の会議や仕事の様子を見学させてもらいたい。自社の他の部署に行くだけでも見えることがたくさんありそう。

●仲の良い職場作り
こうやって皆で話し合う場が今までなかったので、良い機会になった。もうすぐ新人が入って来るので、「バーチャル上司」をやってみてもいいかもしれない。

●残業を減らしたい。
具体的に何をするのかはまだ決まっていないが、最終目標はこれ。

●やらないことを決める。
新しい事業をどんどん始めて、増える一方なので、一度話し合う場を持ちたい。

●社内アンケート
人がよくやめる部署や残業が多い部署があるので、そこのスタッフは何を不満に思っているのか、アンケートを取るべきだと思う。

●経営者と現場の従業員が一緒に話す。
今日は経営者が参加できず、これまでも議論の場がなかったので、今日の話を共有してディスカッションをしたい。

●Web会議にチャレンジ
現場が遠方のことが多く、皆で集まることが難しい。Web会議をしたことがなかったので、チャレンジしてみる。

●Aさんが休んでみる。
全てを把握してくれていて皆が彼女を頼りにするので、業務が集中してしまう。Aさんがいなくては仕事が回らない状態になっているので、思い切って何日か休んでみるというチャレンジをしたい。

●食事を一緒にとる。
成澤さんの話から取り入れたい。最初は宴会からになるかもしれないけれど、機会を増やしたい。

お互いの呼び方や会議の仕方を変えるだけでも働き方が変わります

各社の発表を受け、最後に成澤さんからメッセージをいただきます。

成澤: この後皆さんに名刺交換に来てもらって、次の研修会がある9月10日までに各チームと必ず一度、スカイプでテレビ会議をしたいと思います。皆さんのアクションの後押しになるように、またその時にも事例の紹介やアドバイスをさせていただきます。

少しこれまでの話の補足をさせてください。業務の切り出しに関して、1つのアイディアがあります。業務を切り出せとストレートに社員に投げかけても、うまく出てこないことが殆どです。自分の仕事がなくなったら困ると考える人もいるので、むしろ嫌がられると思います。1つの工夫として、切り出した分の業務を外注した場合のコストを仮想売上にして、営業成績として評価するといいと思います。給料に反映されなくてもいいんです、評価に加味してあげてください。

あと、中小企業のお手伝いをしていてよく思うのですが、社内のメンバーを役職で呼ぶのはやめた方がいいですよ。「○○さん」って呼び合う方が、間違いなくチームワークが高まります。せめて「○○社長」とかね。役職じゃなく、人と人との関係で仕事をしましょう。そして、会議ではなく朝礼などで一人ひとりが趣味やこれまでの人生について語れる機会を作ってください。色んな人がいてそれぞれのバックグラウンドがあるということを共有することで働き方が変わっていきます。ちなみに、会議をする時、机のレイアウトはロの字はやめた方がいいです。心の距離も遠くなって話しづらいので、机はくっつけましょう。レイアウトも大事です。

僕が関わっている会社にカヤック(https://www.kayac.com/)という会社があります。すごいです。すさまじい会社です。かなり変わった取組を色々していて、嘘を書いていいエイプリルフール採用とか、退職者のみが語る会社説明会とかしています。撤退した事業もWebサイトに公開しています。ブレストが上手な会社でブレスト用のカードも作っています。社員に語らせるのがとても上手な会社なので、ぜひ今日帰ったら見てみてください。

ここまで、皆さんの起爆剤になるような色々な事例をお話ししました。それでは9月10日までに皆さん、またスカイプでお話しましょう。それでは、最初に座ったテーブルに戻って、会議の仕方や今日の感想などシェアしましょうか。


この後、最初に自己紹介をした他社のメンバーと今日の感想や自分たちの会議や朝礼のやり方をシェアし、この日の合同研修を終了しました。チャレンジ企業の皆さんからは「オープンな場で第三者をまじえて話し合うことで、社内では言いづらいことも話すことができた」「成澤さんのお話で考えの幅が広がったので、その後のワークで柔軟な発想が出やすかった」「違う業種の方たちから色々な話が聞けて、そういうやり方もあるんやと思ったし勉強になりました」などの感想をいただきました。今後の研修でも、社外のメンバーとお話しいただく時間もたくさん設けていきたいと思います。

次の合同研修は9月10日。それまでの1ヶ月間、今日決めたアクションを各社で実践していただけるよう引き続きサポートしてまいります!

○参加企業
株式会社KEIKAN
株式会社阪村エンジニアリング
大東寝具工業株式会社
株式会社仁木総合建設
株式会社フラットエージェンシー

写真・文:柴田明(SILK)

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