働き方改革
May 23.2018

「お互い様」という空気から、従業員同士の協力や学び合いが起こる│京都市 亀永 和彦×SILK 阪本 純子 [対談後編]

「中小企業には現実的に考えると難しい」「一部の社員に負担が集中するだけでは?」

そんな疑問や不安もよく耳にする、働き方改革。経営者、従業員、更には取引先や家族、地域の人たちまで、企業に関わる全ての人にやさしい働き方改革を実現すべく、京都市とSILKは京の企業「働き方チャレンジプログラム」を始めます。

開始に向けて、京都市産業観光局 産業企画室 ひと・しごと環境整備部長 亀永 和彦氏に、京の企業「働き方改革チャレンジプログラム」のプロジェクトリーダーを務めるSILKイノベーション・コーディネーター阪本がお話を伺いました。

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「お互い様」という空気から、従業員同士の協力や学び合いが起こる│京都市 亀永 和彦×SILK 阪本 純子 [対談後編]

[前編]はこちら

少年野球チームの監督をした経験からも、働き方改革の重要性を実感しています。

阪本: ところで亀永部長ご自身は、これまでに働き方改革を考えるタイミングがありましたか?

亀永: 私は結婚して30年になります。子どもが2人いるのですが、上の子が小学校に入った時に、地域の少年野球チームに入りたいと言い出しまして。監督さんに「せっかくやからお父さんも一緒にやってみませんか」と言ってもらって、私も学生時代に野球をやっていたので一緒にコーチとして入団することにしました。すると、その翌年には監督を任されることになって。弟も入団し、結局7年間監督をやらせていただいたんです。

阪本: 7年間も!かなりお忙しかったのでは……

亀永: 土日は正月以外全部練習か試合なので、ハードな日々でした。ちょうど市役所で係長に昇進したタイミングで仕事の責任も出てきましたし、どうやって時間を作るか、どうやって仕事を効率的に終わらせるか、考えるようになりましたね。

阪本: それはたいへんですね!

亀永: でも自分ひとりでは働き方を変えることなんてできません。周りの人の理解が得られたことがありがたかったです。同僚も上司も、今しかできないことやから頑張れと、嫌な顔ひとつせず協力してくれました。

阪本: 部下の方にもそういったお話はされるんですか?

亀永: いや、実は今の部署でこの話をするのは初めてです。今回私はこういう場を設けていただきましたが、職場の中で一人ひとりが、どんな生活をしているか、どんな働き方をしたいか、話せる場があるといいですね。

阪本: お互いに状況がわかると、「お互い様」という意識になって助け合えるようになりますよね。個人と個人との関係性が、会社としての環境を作っていくのだと思います。

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亀永: 「お互い様」って思えること、すごく大事ですね。

阪本: なるほど。少年野球の監督をやってみて、いかがでしたか?

亀永: 子どもたちを育てて、1つのチームとしてまとめて、勝利という結果を出す。この経験は、仕事にも活きたという実感があります。子どもたちは成長が早くて、半年も経てば別人のように変わっていくんですよ。その分やっていることの結果がすぐに出ます。地域との関わりがそれまでほとんどなかったので、色々な人とお話できたことも楽しかったですね。

阪本: なるほど。職場の中だけで学ぶのではなく、色々な経験を通して力をつけていく方が組織にとっても良いということは最近よく言われるようになりましたが、少年野球の監督は確かにマネジメント力がつきそうです。働き方改革は職場だけの問題ではなくて、生きる場としての地域や外のコミュニティのつながりにも影響していくんですね。そして、そこで得たものをまた職場に持ち込んで活かしていく。

亀永: 京都は文化、歴史、自然が街の中にあふれているので、仕事だけを頑張るのでなく、そういった豊かな経験をして人間としての幅を広げていただきたいです。それが、京都ならではの働き方改革なのかなと思います。個人の広がりが会社としての広がりになっていく、そんな取組になるといいですね。

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市役所内でも、働き方改革を進めています。

阪本: 市役所の中でも、働き方改革の動きはあるんですか?

亀永: ありますよ!まずはいくつかの部署で、自分たちでどんな改善をすればいいかを考えてモデルとなる事例を作っていっています。私のところでは職員同士のコミュニケーションを高めようということで、毎朝朝礼を行うようになりました。自分の仕事を皆と共有することで、協力し合えたり、学び合えるようになればいいなと。

阪本: トップダウンではなく自分たちで考えて始めると、続けていけそうです。

亀永: あとは、もっと人となりを知ろうということで少人数でのランチミーティングをしました。メンバーは抽選で決めるんです。人数が多いと話しにくいので、4名でお昼を食べに行きます。すぐに目に見える成果が出るものではないですが、一人ひとりの意識は変わってきていると思います。

阪本: 独自のチャレンジプログラムを既に実践されているんですね。京の企業「働き方改革チャレンジプログラム」でそうした各組織の取組を共有し、企業の枠を超えて互いに学び合えるコミュニティを広げていければと思います。今日はありがとうございました!

亀永: こちらこそ、ありがとうございました。6月のイベントも楽しみにしています。

写真・文 : 柴田 明 (SILK)


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