COLUMN
Apr 15.2016

レポート「北九州ソーシャルビジネスメッセ2016」(第6回)

「北九州ソーシャルビジネスメッセ2016」(第6回)が開催されました。

ソーシャルビジネスネットワーク北九州事務局の西村健司様より寄稿をいただきました。

レポート「北九州ソーシャルビジネスメッセ2016」(第6回)

平成28年3月12日(土)、北九州市小倉北区にある西日本総合展示場新館G展示場にて「北九州ソーシャルビジネスメッセ2016」(第6回)が開催されました。(主催:ソーシャルビジネスネットワーク北九州、協力:社会起業大学・九州校、一般社団法人ソシオファンド北九州)

今回のテーマは「ソーシャルビジネスで人々が集い、繋がり、未来志向で考える」と題して北九州市内やその周辺地域でソーシャルビジネスの取り組みや中間支援をおこなっている団体、ソーシャルビジネスに関心を持つ個人などの交流や情報提供を目的として開催され、約70名が参加しました。今回は講演に加えワークショップや個別相談会を実施など、より実践的な内容となりました。

イベントはおにぎり交流会からスタートし、おにぎりを食べながら参加者の活動紹介がおこなわれました。活動紹介ではソーシャルビジネスの情報や他団体との連携を求める声がありました。

おにぎり交流会

おにぎり交流会

講演会では、特定非営利活動法人宮崎文化本舗理事長の石田達也さんより「宮崎文化本舗の活動と九州のソーシャルビジネス」と題して、宮崎文化本舗の事業内容や組織運営・人材育成までソーシャルビジネスに取り組む際のポイントや九州各地で行われているソーシャルビジネスの実践事例の紹介などがおこなわれ、参加者のみなさんは熱心に耳を傾けていました。

宮崎文化本舗の石田さんによる講演

宮崎文化本舗の石田さんによる講演

続いて、北九州市内で活動するハッポス合同会社ソーシャルデザイナー島田昭規さんより「happosプロジェクトの取り組みについて」と題して、ソーシャルビジネスの課題解決のための情報・商品・人材・人脈・ノウハウを提供するプラットホームを目指す『happosプロジェクト』の事例報告が行われ、参加者のみなさんは北九州市内で行われている新たなプロジェクトに興味津々といった感じで聞き入っていました。

ハッポス合同会社の島田さんの事例報告

ハッポス合同会社の島田さんの事例報告

最後は、「多世代交流サロン「くるくる」の活動とビジネス展開」と題して、北九州市八幡東区で多世代交流スペース「くるくる」を運営するNPO法人わくわーく理事長の小橋祐子さんより事例報告が行われました。商店街の空き店舗を活用し、商店街や大学、民間企業やNPOなどとの連携により、地域住民の居場所づくりにより商店街を活性化する事例の報告でした。まだ始まったばかりですが、精力的に活動がおこなわれ普段人の少なかった商店街に多くの方が訪れている状況がわかる報告でした。

NPO法人わくわーく小橋さんの事例報告

NPO法人わくわーく小橋さんの事例報告

その後おこなわれた参加者全員によるワークショップでは、2つのグループに分かれ、先ほどの「くるくる」の事例を基にサロンの運営・活用方法について議論されました。 ワークショップでは、持続的な運営に向けた体制作りや収益の確保等について具体的なアイデアについて参加者のみなさんの経験や知識に基づいた具体的な議論が行われ、最後に提案発表がおこなわれました。当初の終了予定時刻を大幅にオーバーするほど熱い議論が繰り広げられました。提案発表の後、小橋理事長より挨拶があり、皆さんの意見を参考に課題解決に向けて活動していきたいとの言葉で検討会は終了しました。

検討会風景

検討会風景

会場内では講演会の他に参加団体の活動を紹介するブースが設置され、多くの方が興味深く内容を見ていました。また弁護士・公認会計士・税理士・行政書士による相談ブースでは、現在活動に携わる方を中心に、真剣に専門家の意見を聞く姿が見られました。

活動紹介ブース

活動紹介ブース

出展団体数や集客などの課題はありましたが、交流会や講演、検討会を通じて、「ソーシャルビジネスで人々が集い、繋がり、未来志向で考える」大変熱気のあるイベントとなりました。


photo:西村 健司
西村 健司
ソーシャルビジネスネットワーク北九州事務局。NPO法人北九州国際自然大学校、SINK、北九州市立大学大学院マネジメント研究科、一般社団法人コミュニティシンクタンク北九州による協議体に所属。 http://www.sbn-kitaq.jp/

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