コラボレーション事例
Aug 18.2022

京都市産業技術研究所さんと一緒にソーシャルイノベーションを考える。

ものづくりの現場には様々な悩みがつきものです。

「表面が割れてしまう」「耐候性を調べたい」「環境負荷が高すぎる」

京都には、このような事業者の悩みを一手に引き受けてくれる支援機関があります。その名は、京都市産業技術研究所。通称「産技研」さんにお邪魔して、コラボレーション企画の打合せをしてきました。

京都市産業技術研究所さんと一緒にソーシャルイノベーションを考える。

「手頃な価格で販売できるよう、製造工程を改善したい」
「原料を環境負荷の少ないものに変えたい」
「今のライフスタイルに合った商品を開発したい」
「製品の品質を数値化するために、分析を依頼したい」
「開発した新素材の活用方法についてアイディアがほしい」

このような悩みが生じた時、相談先がすぐに思い浮かぶ方は意外と少ないのかもしれません。

社会課題の解決やイノベーションの実現においては、技術的な試行錯誤を避けては通れません。いくらビジョンや戦略が素晴らしくても、事業を支える生産や運用の仕組みがなくては社会実装が進まないからです。

と偉そうなことを書いたものの、SILKには技術的な知見を持つメンバーはいません。しかしこの夏、ありがたいことに、SILKと同じ京都リサーチパーク内にある京都市産業技術研究所(以下、産技研)さんとのご縁がつながりました。年間なんと約14,000件もの技術相談を受けているという産技研さん。所内を見学させていただくと、地下2階から7階まで様々な分野の設備がそろった実験室や分析室が並んでおり、見たことのない風景の連続に圧倒されてしまいました。各分野の研究成果を紹介いただくたびに「すごい!」「おもしろい!」と興奮しっぱなしの私たち。

見学を終え、研究者の方々とざっくばらんにお話しする時間をいただきました。少し緊張しながら「こんなこと相談しても大丈夫ですか?たとえば……」という質問をいくつかさせていただいたのですが、すぐに各分野の方が手を挙げてくださって、全て相談可能と太鼓判をいただきました。最初に挙げた5つの質問もその一部です。中には、その場で効果がありそうな方法や懸念事項を教えていただけた例も。そのスピード感と課題に真剣に向き合ってくださる姿勢の頼もしいこと。

バイオ・食品、製織、表面処理、染色加工、コンピュータ応用など、伝統産業から先進産業まで50名を超える研究員の方が在籍している産技研さん。専門的な難しい話題も私たちが理解できるような言葉で説明していただき、どんな相談でも受け止めてくれる懐の深さを感じました。

産技研さんの前身の一つである京都市染織試験場の創設は、大正5年。100年を超える歴史の中で、企業・大学との共同研究や伝統産業の後継者育成など幅広い活動を行い、確かな実績を積み重ねてこられました。SILKの拠点がある京都リサーチパーク内にこんな支援機関があったとは……。なんで今まで出会わなかったんだろうと不思議に思っていると、研究員の方がこんなことをおっしゃっていました。

「今は“知る人ぞ知る”というよりも“使ったことがある人しか知らない”存在に不本意ながらなってしまっていて……今後はもっと皆さんに知ってもらえるように、昨年からリブランディングチームができました。私たちとしては本当になんでも気軽に相談してほしいんですけど、なかなか外の人に伝わらなくて。」

確かに、研究所の技術相談というと、どうしてもハードルが高く見えてしまいます。でも、実際にお会いした研究員の方々からは、とってもウェルカムな空気を感じました。初回の30分は無料で相談できるそうなので、ご興味のある方はぜひご連絡してみてください。私たちも、事業相談の中で技術的な課題が出てきた場合は、産技研さんと連携してサポートができればと思っています。

現在、SILKと産技研が共同開催するオープンデーを企画中です。詳細が決まり次第お知らせしますので、ぜひ遊びに来てください。産技研の皆さん、ありがとうございました!

> 京都市産業技術研究所webサイト

取材・文:柴田 明(SILK)


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