コラボレーション事例
Jan 29.2020

真珠にふれて親子で海や地球のことを考える、企業間コラボ・ワークショップ

真珠が貝の体内で育つことを、私たちはいつ、どんなタイミングで知ったのでしょうか。そして、いま身近にいる子どもたちがほんものの真珠に触れたら、どんなことを感じるでしょうか。

三重県伊勢市で真珠の卸業をされている株式会社アイ・Kさんの呼びかけを発端に、木枯らしの吹く冬の京都で子どもを対象にしたワークショップを開催しました。企画に加わったのは、仕事も子育ても自分らしく楽しみたいママたちのチーム「my turn」と、株式会社おいかぜの「こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ」です。

真珠にふれて親子で海や地球のことを考える、企業間コラボ・ワークショップ

あこや貝からとれた真珠を使ってアクセサリーを作ることで、海の生きものたちのことを身近に感じてもらいたい。海への興味が、地球環境やSDGsについて知るきっかけになってくれたら──。楽しいワークショップには、SILKイノベーション・コーディネーター田中慎のこんな思いが込められています。

海が汚れると、きれいな真珠ができなくなる?!

ワークショップに使うのは、通常は商品にならない形のいびつな真珠たち。あこや貝が約2年間かけて育んだ、海の宝石です。色とりどりのパーツや海の砂と一緒に透明なレジンにとじこめ、世界にひとつの真珠バッジを作ります。子どもたち、特に女の子たちは、一つひとつ色や形の違う真珠を熱心に選んでいました。

アイ・Kさんによると、最近、不揃いな形の真珠が増えているそうです。地球温暖化による海水温の上昇や海洋汚染によって、あこや貝が真ん丸の真珠を育てることが難しくなっていると伺いました。今年(2019年)の夏には、あこや貝の大量死も日本各地で問題となりました。

海の生きものの暮らしについて考えると、他にもプラスチックごみや海産物の乱獲など、さまざまな社会問題にぶつかります。国連が定めたSDGsにも、14こめの目標として「海の豊かさを守る」が挙げられています。海から遠く離れている京都市。紙芝居「かくちゃんのぼうけん」やクイズを通して、親子で楽しみながら、海を少しでも身近に感じてもらえたでしょうか。ワークショップスペースの隣ではmy turnのお母さんたちが作った真珠アクセサリーの販売も行い、たくさんの方が手にとってくださいました。

4つの企業・団体が得意なことを持ち寄って、イベントを企画

会場は、循環型社会に寄与するライフスタイル「BIOSTYLE」を具現化した、京都・四条河原町のGOOD NATURE STATION。1階マーケットでは、イノベーション・キュレーター塾の卒塾生である株式会社ビオスタイル 本山 喜之さんが商品を選定。「GOOD for Earth/Social/Locals/Minds/Health」という、5つのGOODを体現する食品が並んでいます。

寒い中ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。今後も、my turn、ワワワ、SILK、そしてアイ・Kさん、それぞれの得意なことをかけ合わせて活動を続けていきます。SILKのfacebookページでもイベントなど告知しますので、ご興味をお持ちいただいた方はぜひご覧ください。

株式会社アイ・K
http://ik-oisejewerly.com/

my turn
https://my-turn.theblog.me/

こどものためのデザインプロジェクト ワワワ
https://wawawa.click/

会場 : GOOD NATURE STATION
https://goodnaturestation.com/

写真・文:柴田明(SILK)


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